過敏性腸症候群と牛乳の関係性とは

過敏性腸症候群と牛乳の関係性とは

牛乳はカルシウムたっぷりで健康にいい」と日本人のほとんどが、そう信じています。
もちろん、砂糖や果糖などの人工甘味料が入った炭酸飲料よりはまだましでしょう。
ただ、問題なのは「牛乳は健康にいい」「これで必要な栄養素がとれる」という誤った思い込みです。
お母さんの場合は出産後まもなく自宅へ訪問してくる保健師さんから「母乳時期が終わったら、牛乳を飲ませて下さい、成長期には欠かせませんから」と指導されます。
小学校でも給食で牛乳が出ます。おかずが和食でも、主食がご飯でも。
一日1本は牛乳を飲んで骨粗鬆症の予防にもなるし、骨を丈夫にしたいと思っている年配の方もたくさんおられます。

なぜ「牛乳のウソ」が定着したのか

牛乳には、確かに成分としてのカルシウムは多く含まれます。
私たちの体では、骨の成分の66%がリン酸カルシウムであり、カルシウムの99%が骨に貯蔵されます。
このことから、「骨や歯=カルシウム」というイメージで認識されるようになりました。
しかし、そのカルシウムは人体ではほとんど利用されず、それどころか骨からカルシウムを溶け出させることが分かっています。
また、牛乳に含まれるカゼインというたんぱく質が、様々な弊害をもたらします。

昔と今の牛乳は違い

牛乳のカゼインは。もともと人体では消化されにくい成分です。
しかし、生の牛乳には酵素が生きているので、カゼインを分解する酵素が含まれていました。
また、牛乳の中には、多くの栄養素や乳酸菌などの善玉菌も多く含まれていました。
しかし、現在の牛乳では、衛生上の理由から加熱処理されるようになり、たんぱく質で出来ている酵素は加熱することにより活性が失われます。
それに、加熱すると食中毒などを起こす有害菌を殺菌できますが、もともと含まれる善玉菌も死滅してしまいます。
加熱によってたんぱく質も変性して、消化、吸収されにくくなり、さらにビタミンやミネラルも壊してしまいます。
しかも、市販の牛乳は飲みやすくするために「ホモジェナイズ」という処理を施しています。
これは、牛乳そのままでは脂肪が分解してくるので、機械で脂肪球を均質化することです。
これにより、酸化が進んだり、人体で消化されないトランス脂肪酸も出来てしまいます。

人は牛乳のたんぱく質を分解出来ない

牛乳に含まれるたんぱく質の80%が「カゼイン」です。
カゼインには大きく分けて3種類ありα、β、κ型に分かれます。
カゼインの種類により酵素が違い、牛乳にはα型が多く含まれます。
しかし、人が消化できるのはβ型です。(母乳のカゼインはβ型です。)
生の牛乳なら、α型の酵素も一緒にとれるのですが、市販の牛乳では加熱処理されているため酵素が働きません。
ですから、牛乳に多く含まれるα型のカゼインは、私たちの体では消化できないのです。
カゼインを頻繁にとると腸の中に未消化物が溜まり、腸内に炎症が起こりやすくなり、便秘や下痢などの腸の症状が起こります。
また、人が消化できないカゼインはアレルゲンとなりやすく、遅延型のアレルギーの原因にもなりやすいのです。
 

牛乳は骨うを強くするどころか弱くする

α型のカゼインは牛乳のカルシウムの吸収率にも深く関わっています。
本来カルシウムは、胃でイオン化され、腸で吸収され栄養素として使われます。
また、牛乳は加熱滅菌することで、カルシウムはリン酸カルシウム塩という物質に変化し、体はそれを使えなくなります。
つまり、牛乳には確かにカルシウムは多く含まれていますが、体はそれを有効に使うことはできないのです。
さらに、牛乳を飲むとかえって体内のカルシウムが排出される現象が見られます。
体内に未消化のたんぱく質が多くなると、血液中の㏗がが酸性に傾きます。
これにより、血液の㏗を弱アルカリ性に戻すために骨からカルシウムが溶け出してしまいます。

日本人の約8割は乳糖を分解する酵素がない

牛乳には5%前後の糖質も含まれています。そのほとんどが乳糖です。
しかし、カゼインの場合と同じく生の牛乳であれば、酵素も含まれますが、市販の牛乳には含まれないので、自前の酵素で分解するしかありませんが、
乳糖不耐症」と呼ばれる体質の人が、日本では多く見られます。
「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」などの症状がある人は乳糖不耐症の可能性があります。
 

まとめ

このように、現在の牛乳には体に起こる様々な弊害があります。

過敏性腸症候群と診断され、便秘や下痢を繰り返したり、お腹の張でお悩みの方は、まずは牛乳をやめてみて下さい。