自律神経失調症によるめまい・ふらつき

 

当院の患者さんでも半分以上の方が「自律神経失調症」でその症状に悩まされて来院されています。

一言で「自律神経失調症」と言っても人によってさまざまで、その症状も十人十色です。

 

ある人は全身の倦怠感に悩まされ、またある人は頭が重くてやる気が出ない、またある人は肩こり、首こりがひどい、眠れないなど本当にいろいろなことを訴えて来られます。その中でも多いのがめまい、ふらつきがつらいというものです。

 

いつめまいやふらつきに襲われるかわからず怖くて外出もできない、めまいに襲われた時はつらくて立っていられないそうです。ひどいときにはめまいがなかなかおさまらずに吐き気をもよおすとのこと・・・

 

そんな方に「めまいを抑える薬を飲んでいるけど、全然よくならない・・・」「何か自律神経失調症に効くいい薬ありませんか？」と聞かれるのですが当院は病院ではないので薬についてはお医者さんに聞いたほうがいいということお伝えしています。

 

そんな時、良く思うのですが自律神経失調症やそれに伴うめまいに効く薬っていうのは２つの意味がありますよね。

１つは「自律神経失調症を治す薬」、もう一つは「めまいなどの自律神経失調症の症状をやわらげてくれる薬」です。

 

１つ目の治す薬って少なくとも今はないんじゃないですかね？仕事柄いろいろ調べたりもするし話を聞いたりもするけど今までそんな薬の存在を聞いたことがありません。

 

そんな薬があるならぜひとも今まさに自律神経失調症に悩んでいる方全てに教えてあげたいし、そもそもこんなに多くの人が悩んでいるわけがないですよね。

 

２つ目の意味の薬はあるけど、その症状は人それぞれなんできちんと専門医に相談して自分の症状に一番合ったものを出してもらうことが必要です。

 

ただ、薬を飲んで症状を抑えているだけでは根本的改善とは言えません。自律神経失調症の症状は日常生活の改善が必要不可欠ですし意味があります。だから薬でつらい症状を抑えながら日常生活の改善をしていけばきっと回復します。

 

大切なことは…

日常生活というのは、つまり食生活、睡眠、運動などでそれらを整えてしっかりと生活のリズムを作ることが大切です。

 

前で日常生活の改善できっとよくなると書いたのですが・・・実はそれだけでは不十分な方がいます。

おそらく食生活や睡眠、運動が大切なことなんてわかっている人がほとんどだと思います。

それでもそうしたくてもできない方が本当に多いです。

 

別にその人が「意志が弱い」とかそういったことではなくて・・・食べたいけど食べられない、寝たいけど眠れない、動きたいけどめまいがつらくて動けない、そんな人ばかりです。

そんな人は「自分はダメだ」とか、「自分は意志が弱い」とか自分を責める必要はありません！

断言します！そんな人でもきっと良くなれます。

 

そういう方は身体の疲労、それによる身体のゆがみが強すぎていろいろなことできなくなっているだけです。

それらを整えることできっと良くなっていきますよ。

 

そのためには体液循環、身体（筋肉、関節、内臓）のゆがみを正常に整えることが必要ですがそれは自分ではなかなか難しいので専門家を頼ってください。それらを整えながら自分のペースで日常生活も少しずつ改善していけば良くなります。

 

今、めまいやふらつきなどの自律神経失調症の症状で悩んでいる人が少しでも「自分は良くなれるんだ」と希望をもって治療に挑み、一人でも多くの方が改善して素晴らしい人生を歩んでいけるように心から願っています。